行政書士事務所開業時の専門業務絞込みの手法
ここまで記事を重ねてきましたが、試験に合格した有資格者が一番悩むのは、行政書士事務所開業時の専門業務ではないかと思います。
もし、そうでなければ既に危い気もします。
開業本を書かれている方は圧倒的に会社設立が多いことに気づきませんでしたか?
商法改正のドサクサにまぎれて、会社設立はもちろん開業時の助成金申請や会計記帳の仕事を獲得する内容が主だったはずです。
不思議なことに開業本を書かれている方は会社設立を専門としている方が多いのです。
このことを知って、「私も会社設立で行こう!!」と思う方は残念ながら、即死状態です。一番やってはいけない開業時の専門業務の1つです。
考えてもみて下さい!!
前述したように行政書士の数は7万人前後で、年間に発生する会社・法人設立は7〜8万です。
パイは限られており、コレだけ自信満々な連中がひしめき合っている業務に首を突っ込むほうがイカれています。
まず、勝ち目はありません。
ネットでのニッチなキーワード戦略も難易度が高いはずです。
失礼ですが、報酬単価が下落しているにもかかわらずPPC広告の単価はべらぼうに高い業種です。
遺言・相続も似たりよったりです。
ではどうすれば、自分が開業時の専門業務を絞り込むのか?
こでは開業本などに書かれている一般論を紹介します。
1 自分が好きな分野か?
2 自分自身を棚卸しして、自分の経験がいかせるか?
3 自分がどういう働き方をしたいのか?
4 クライアントは法人か?個人か?
5 報酬単価と自分が専門とする業務の報酬はどうなのか?
6 地域性とライバルはどのなのか?
7 ホームページで集客する時の競合とそもそもネットからの集客に向く分野なのか?
8 継続性がある分野なのか?
・・・・・・と言った内容です。
これを読まれて、よッしゃ〜!!と思われる方は恐らく天才肌の方です。
私はこんなことをいくら読んでも、悲しいかな・・・・・何も思い浮かばなかったのです。(涙)
正直なところ、自分自身の棚卸しなど出来る方はほとんどいません。
言うのは簡単ですが、自分を客観視できますか?
簡単に出来れば、これほど多くの新米行政書士が廃業するわけもありません。
このような開業本での一般論は机上の空論、まさに絵に書いた餅みたいなものです。
まるで、参考にもならない!!と私は思いました。
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>>新しい分野やニッチな分野などまるで思い浮かべることが出来なかった私
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