開業当初にやらない行政書士の取り扱い業務

開業当初にやらない業務を決めることについて

近隣行政書士のある程度の把握をした私が最初に心に決めたのは、
「●●を専門とする行政書士になる!」ということではなく、やらない業務の絞込みでした。
開業当初にやらない行政書士の取り扱い業務、行政書士の代表的な業務

 

 

将来的にはもちろん取り扱う業務でも、少なくとも開業時点にこの業種を選んだら、間違いなく廃業しそうな業種を私なりに選ぶこととしたのです。

 

 

ひとつは会社設立
更に、入管業務遺言・相続建設業許可申請風俗営業の許可申請でした。

 

 

行政書士の業界をまるで知らなかった当時の私なりの理由は単純でした。

 

 

会社設立業務に関してはとにかくライバルも多く、報酬単価も下落傾向が顕著な業務の最たるものです。
この業務を取り扱うのはレッドオーシャンの中に自ら飛び込んでいくようなものです。
どうかしますと、数千円と言う単価を謳い文句にしている行政書士も少なからずいます。
絶対にパスだと思いました。

 

 

入管業務に関しましては、報酬単価は高く、幸いなことに入国管理事務所は私の自宅から自転車で10分程度で行ける場所にあるのですが、
偽装結婚や悪い噂に巻き込まれて資格を剥奪される危険性があることを知ってパスしました。
いきなり涎が出るような金額を提示されて事件に巻き込まれる行政書士もいるとのことでしたからパスです。

 

 

遺言・相続に関しましては、行政書士だけがライバルではなく、ほとんどすべての士業者がライバルになります。
弁護士、公認会計士、税理士、不動産鑑定士、司法書士、土地家屋調査士はもちろんのこと、FPが最近よくやっている街の保険屋だとか、信託銀行・・なども全てライバルですし、斎場までもがライバルになっています。
終活の一環としてエンディングノートの販売を目論む有名な行政書士もおられるようですが、斎場などでは驚くほど上質なエンディングノートを無料配布しているところもあります。

 

 

建設業許可申請に関しましては前の記事で無料開業相談を行っている先輩行政書士から聞いたお話では、私が所属するであろう書士会の支部長さんが建設業許可申請専門で、しかも数千万の年収であることを聞きました。
別に尻尾を巻いて逃げるわけではありませんが、お世話になる支部長さんと同じ業務で張り合えるほどのカネもコネも力すらも皆無です。
支部長さんにケンかを売るほど経験もありません。
これまたパス。

 

 

風俗営業の許可申請ですが、概ねパチンコ屋などの許可申請を受けているのは特認制度で行政書士をしている元警察官が多く、我々試験合格組の行政書士が参入しても後回しされて許可がなかなか下りないなどということを知りました。(この件についての真偽は定かではありません。)
しかも、図面作成や明るさを計測せねばならず、開業当初はハードルは低くはないように思えます。
また、行政書士のミスによって建設着工になったパチンコ屋の営業許可が取り消され、数千万の損害賠償請求をされた行政書士がいるのもこの世界です。
開業時点で専門とするには私は躊躇なくパスしました。

 

 

一つ一つの業務を選らばなかった理由の詳細はまだまだあるのですが、流通・サービス業が前職の私には自分の知識や経験がまるで活かせないことも大きな理由のひとつでした。

 

 

将来的には取り扱いたい業務もありますが、開業時点はあえて扱うべきではないこととしました。

 

 

 

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