稼げない行政書士

行政書士はそもそも稼ぎにくいビジネスモデル

行政書士は他の士業者に比べると稼ぎにくい士業者であると言われます。

 

稼ぎにくい行政書士業務 ビジネスモデルとしての行政書士

 

その要因のひとつは顧問業務が取りにくいことが挙げられます。

 

税理士や社労士は比較的顧問業務が取りやすい士業ですが、行政書士はどうでしょか?

 

昨今では税理士や社労士ですら顧問業務が取れずに苦しんでいます。

 

顧問行政書士など・・、少なくとも私は耳にしたことがありません。

 

行政書士の業務は単発のスポット業務が多いために、明日も、来週も、来月も、来年も、行政書士である限り、新規の顧客を探し続けねばなりません。

 

つまり、今月はなんとか食いつなげたが、来月の仕事の予定は今のところゼロ!などというパターンが往々にしてあると言うことです。

 

今月の売上げ目標を50万と計画していても、それが計画通りになることはまずありません。

 

20万にしかならない、いや15万にしかならない月もあるということです。

 

特に新人の行政書士の場合はもっと低い売上げを覚悟しないといけないかもしれません。

 

このような状態で補助者など雇えるわけがありません。

 

補助者がいないということは、すべての業務を何から何まで自分ひとりでこなさないといけないと言うことです。

 

午前中はメールの確認や返信をして、申請書類の再確認などを済ませ、午後からは監督官庁に赴き申請書類を提出したり、クライアントのところに出向いたりせねばなりません。

 

その間にも顧客の新規開拓はコレを怠ってはならないのです。

 

夕方近くに事務所に戻り、再びメールの確認や返信をし、書類の作成を行ったり、まるでしたことがない仕事ですと、いろいろな文献などで調べたりしないといけません。

 

常に業務の研究は怠れません。

 

こういう状態が毎日続きます。
時には徹夜をして期限までに書類を書き上げないといけなかったりします。

 

 

1年365日、24時間勤務??で、休日なしです。

 

 

過労死したところで、自分で好き勝手にやっているわけですから誰を訴えることもできません。

 

 

サービス残業や公休出勤などと言う概念も、有給休暇や慶弔休暇と言う概念すらありません。

 

 

士業者とは本来的にそういうものなのです。

 

 

寝ても醒めても、新規の顧客開拓はもちろん、法律の勉強もせねばなりません。

 

 

会社員のように時間から時間まで働けば、決まった日に給料やボーナスが貰えるという身分ではありません。
仕事が取れない、仕事がないと言うことは来月の生活費もままならないと言うことです。

 

 

腹立たしい経営者やむかつく上司がいても、会社員の方がラクと思えることが稼げない時は多々あります。

 

 

自由業はある意味不自由業です。

 

 

補助者を雇えるようになったらたいしたものだ!と言われる?世界です。
ほとんどの行政書士事務所は補助者がいないでしょう?

 

 

月に15万〜20万の補助者すら雇えないほど稼ぎが少ないのか、欲が先立って儲けはすべて自分のものにしたいとばかり補助者を雇わないのか?さえも不明です。
配偶者の補助者がほとんどです。)

 

 

経営者感覚に優れている方であれば、年商によってどの時点で補助者を入れるなどということは、最初から計画するはずですが、どうにもそういう方も少ないようです。

 

 

ケガや病気をしたらその時点でお仕舞です

 

 

入院していて仕事ができるわけではありません。

 

 

考えてみますと、経営者であり、自営業者の行政書士は体が資本です。

 

 

 

走り出して事業計画をザックリと立てて、補助者を雇う計画を立てねば、
いつまでも綱渡り的な経営が続きます。

 

 

 

補助者に行政書士試験に合格してもらって、行く末は行政書士法人化するぐらいのことさえ考えれない
無能な経営者の方が多いことも事実です。
人も雇わずにチマチマと自宅で会社員と同じぐらい稼げればいいや!ぐらいの発想で開業する方が多いのも行政書士ならでは。

 

 

 

コレでは稼げるものも稼げません

 

 

 

 

一度に集中して仕事が取れても、全て自分ひとりでこなすなど無理なお話です。
同時に複数の案件を処理しながら、更なる仕事を取るためには人を雇ってレバレッジを効かせないことにはどうにもなりません。

 

 

 

 

稼ぎにくいと言われる業界で、更に稼ぎにくい体質を作っているのが、チマチマ行政書士です。
稼げないから人を雇えないのか、人を雇わないから稼げないのか、卵とニワトリの関係みたいなことをやっています。

 

 

 

 

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行政書士を取り巻く環境と今後の展望

 

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