これから開業する有資格者や駆け出し行政書士が開業にあたって考えるべきこと
今現在試験には合格したものの開業して仕事をとっていく自信がない方、既に登録申請をしてしまって未だ正式に許可待ちの方や既に許可が下りたものの何をメインの専門業務に決めて良いかが分らない方もたくさんおられると思います。
これまで記事を重ねて参りましたが、メインの専門業務の選択と絞込みこそが戦略の基本中の基本です。
これから行政書士でメシを喰っていく上で戦略上の最重要ポイントのひとつです。
あなたが、これから開業する行政書士事務所の業務を決めることで、事務所のイメージやスタイル、そしてあなた自身の働き方すら大きく左右されてしまいます。
また、メイン業務の選択と絞込みこそが事務所経営の成功の近道です。
行政書士の業務は多岐に渡るために、まだやったことがないのに業務を絞ることなどできない!だとか、自分が好きになれるかどうかも分らない!から・・・との意見はごもっともだと思います。
しかし、これをやらないとお金を頂くはずのお客さんはもっと分らないのです。
「私は街の法律家です!困ったことは何でも相談してください!」などと言われても、街の法律家って何をする人?と思われて、それっきりです。
たとえば、「建設業許可申請専門の行政書士です!!」と言えば分りやすくありませんか?
前述したネットスキルにも大きく関係してきます。
つまり、ホームページを作るためのキーワードが明確になります。
つまり、SEOもしやすくなります。
さらにはお客さんも絞りやすくなります。
不特定多数の方にポスティングをしたり、99%以上がムダとなるような折込チラシなどを入れずに済みます。
DMやFAXDMの送付先が明確に絞れます。
絞込みは徹底してしなければなりません。
中途半端にファジーな絞り込み方をしても良い結果は生まれません。
ホームページを作る際も、名刺を作る際も、ブログを作る際も、フェイスブックで自己紹介するときも絞り込んだ専門業務に整合性があると威力を発揮します。
ホームページでは会社設立を謳っておきながら、名刺には遺言・相続、会計記帳も行いますなどと書かれたり、、フェイスブックでは著作権に詳しい行政書士です!などということだと、不信感を増すだけなのです。
稼いでいるとの噂のある行政書士の業務の総合案内のようなホームページを真似た時点で地雷を踏むこととなります。
稼いでいる行政書士は必ず業務ごとのホームページを複数持っているはずです。
でなければ、ネットの特性上上位検索できないのです。
10位どころか、5位以内にあるキーワードで検索されなければ、この世にないも同然だからです。
何度も言いますが、お客さんは行政書士が何をする人なのかをほとんど知りません。
だからこそメインにする業務を絞り込んでアピールする必要性があるのです。
ホームページに、
・他人の依頼を受けて官公庁に提出する書類の作成
・権利義務に関する書類の作成
・事実関係に関する書類の作成
・・・などと行政書士に合格した方ですら意味不明の文言を記載しているような方もおられますが、
まるでお客さん目線ではありません。
一目で業務内容が分かる専門業務をメインにすることがまずは成功への近道です。
アレもやりたい!コレもやりたい!と言う気持ちがあれば、尚更キチンと経済的な足場を固めた上で業務の拡大をすることをお勧めします。
当面の戦力はあなた一人なはずですから。
繁盛している会社やお店には必ずそこの売りがあるはずです。
廃業する行政書士ほど不安で不信感をもっていろいろと取り扱い業務を増やします。
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>>取り扱い業務が多いとお客さんに覚えてもらえない。
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